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zoom RSS 映画配給のデジタル化は何とかならんのか!

<<   作成日時 : 2012/04/03 22:04   >>

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 すさまじい暴風だった今日は、一日閉じこもって仕事し、あり合わせの食材や残り物で4品作って夕食。それを食べながら、夕方のニュースを観ていたら、またもや映画館に関するサビシイ話題だった。

 大阪市東住吉区の55年の歴史を持つ『タナベキネマ』が3月31日で閉館に追い込まれたという。ここは、全国ロードショーから時間がたった邦画や洋画を2本立てで見せてくれて大人1600円、梅田にかつてあった大毎地下劇場を思い起こさせる100席ばかりの映画館だった。映画館に足を運ぶ人が少なくなったというだけでなく、ここが閉館になった背景に、映画配給のデジタル化が大きな要素としてどんと在る。デジタル化に対応するには、1台1000万円ぐらいかかるという機械を導入せねばならないのだ。観客が減り、人件費も切り詰めている小さな映画館で、それをどうやって捻出せえというのだ。3月30日には、天神橋六丁目の『天六ユーラク座』も幕を閉じた。あそこも庶民的でレトロないい映画館だったのになあ。

 『タナベキネマ』の支配人であり、ずっと映写機を回していた岡秀生さんが、残念とか諦念とかを超越した笑顔でこのようなことを語っていた。「フィルムならではの、映像の深みや奥行きがあるんです。デジタルでは3Dを使わないと、その奥行きが出てこないんですが…」。

 35mmフィルムならではの深み、奥行き。映画ファンならすぐにわかるだろう、あの、何ともいえない映像の空間性。人類が産んだ、本当の意味での世界遺産が、こうして失われていくのか。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエス、チャップリンやエイゼンシュテイン…そのほか天国にいる多くの映画人は、呆れていることだろう。

 お金と力を持った者だけが生き残っていくようなこの風潮、大資本のショッピング・モールに追い払われる地元の商店街と同じだ。地元に根付いて会話を交わしながら常連さんと絆を育んでいく、そんなことはシネコンなどには全く期待できないというのに、こうして、貴重な空間が段々と閉ざされ、そして人と人の心のキャッチボールがなくなっていく。せめて、共存できる道はないものか。

 平坦な映像など観たくない、と声を大にして言いたいが、いつかそういうものにも慣れていくだろう人心を想う(私も含めて)。寂しいとは、こういうことなんだけどな。

 あなたに素敵がいっぱいありますように。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ちょっとお久しぶりです。
デジタルのいいところは管理しやすい所。つまり全部コントロールされてるからやりようでいろんな事ができる可能性がある。
逆に言えば、要するにエラーによる“振れ幅”があらへんためにおもろないんですな。

フィルムのええとこは、おそらくは粒子同士のニジミとか、コマを送る時の速度ムラとかがええ具合に味わいになって、奥行きとして人間の目に映るんでしょうなあ。

でもいつかはそれが再現できるはず。研究してる人も居てはります。いつになるかはともかく、そこまで再現できたら「よっしゃ」と褒めたってください。

CDが出た時もかなり抗いましたけど、レコード屋さんが消えてのうなってもたらどうしょうもありません。
レーザーディスクもいまや稀少品(あれは一応アナログ)、いまにDVDはブルーレイにとってかわられます。
栄枯盛衰、生々流転。デジタルうんたらもいつかまた何かに取って代わられますよ。
よろづ屋TOM
2012/04/05 15:05
TOMさん、毎度おおきに!です。
栄枯盛衰、技術的な部分ではそうですね。でも、人の心と心が結び合うことは、栄枯盛衰にならず、時代が移っても変わってはほしくないなという想いを込めました。そういう部分でフィルムを使い、映写機を回してきて、地元の人たちと心を通わしてきた映画館が淘汰されるのは、とてもとても残念です。
猫式部
2012/04/06 23:10

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