映画「第9地区」

 さて、この地味ーなタイトル、監督は二ール・ブロムカンプ(だれ、それー?ってひと多いよね)、主演男優はシャルト・コプリー(あなたは、いったいどなた?ってひとも多いよね)、製作は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン(ここで、へえ!)のこの映画が、本年度アカデミー賞の作品賞、脚色賞、視覚効果賞、編集賞にノミネートされている。うふ、こういうの好き。優等生集団からはみ出た、憎めない奴って感じ。予想外のところから、あれ、あれ?と出てくる、いわば穴馬?

 とにかく驚きと、最初はもうおかしみ!作り手たちが、本気で遊んでいるのが、こっちにもぐんぐん伝わってくる。南アフリカ共和国・ヨハネスブルグの空に突如現れた宇宙船、ほいで、“エイリアン難民”、それに対する地球人たちの右往左往が、とんでもない事態へと発展していく。本気で遊ぶって、実は大変なパワーが要るのだ。

 従来のSFのカテゴリーからぶっ飛んでいて、ドキュメンタリーの要素なんかも取り込みながら、まことしやかにお話は進んでいくのだが、異形のものに対する偏見や残酷さ、利益追求のためには何でもやっちゃう人間のおバカな習性などを思い切り皮肉って、最後は『E.T.』にも通じる絆の温かさをちらりと見せてくれる。

 いやはや、新しい感覚やなあ。

 

 

"映画「第9地区」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント