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zoom RSS 生きていて、光を見せてくれるひと

<<   作成日時 : 2012/01/19 22:45   >>

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 世の中は捨てたもんじゃないなあ、と身にしみて思うことがある。
 
 昔、20代のわずかな期間に勤めていた広告版下会社で、いわゆる昔気質の「俺について来い」タイプの上司の下に配属され、ちょこちょこ広告コピーを書き始めた。クライアントにも歯に衣着せない真っ向直球ストレート狙いのひとだった。そういうひとは、たいてい敵味方相半ばするのだけど。
 ある日、クライアントにラフを持って行くのを任された。だが、どうも担当者が気に入らなかったらしく、でも、精一杯の反逆を試みた私に、そばにあった本だか書類が飛んできた。「つべこべ言わずにやれ!」
 すぐに会社に帰れず、近くの公園でぽろぽろ泣いた。スタッフのみんなが徹夜までして仕上げたのに。それがひっくり返って、情けなくて、申し訳なくて。
 涙が収まってから、会社に帰り、クライアントの要望を伝えた。皆はがっかりした言葉を放ったけど、その上司は通常の変更通達と同じ所作だった。数日して、私だけを何気なくお酒に誘ってくれた。特にそのことに触れる話を持ち出さなかった。…そういうひとだった。
 
 思い出せば、昨年のこの1月、劇作家を迎えてのイベントにボランティアで取り組んでいて、知り合いに連絡したり、あっちゃこっちゃの京阪神の劇場にチラシを持っていったりしていた。でも、いっこうに前売りが伸びないとプロデュ―サーから電話で語気荒く言われたけど、その世界のシロウトの私にこれ以上の何が出来るのか、と落ち込んでいて、そうだ、その上司が開催劇場の近くにお住まいだし、ダメモトで、と連絡したら、「よっしゃ!」のお返事。しかも、驚いたことに当日、奥さま同伴で来てくださった。演劇にもともと興味のあるひとではなかったけど、イベントの後に、「いやあ、こういう機会を貰って良かった、面白かったよ!」と言って、出演者に熱い握手までして帰ってくださった。

 そして今も、私の仕事は大丈夫か、と心配してくださる。以前、そのひとの紹介で頂いた他のクライアントのお仕事にあまりに安いギャランティを付けてしまい、「おまえ、アホか! 何年この仕事をやってんねん? おまえの値打ちを下げるな!」と本気で怒ってくれたのも、このひとだった。

 そのひとが私と同じ7月25日の誕生日だと知ったのは、一緒の会社で仕事をしていた時期から随分後のことであった。

 感謝しても、し切れないひとと出逢うというのも、人生の大いなる妙である。

 あなたに素敵がいっぱいありますように。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
猫さん♪今年ははじめまして(笑)
素敵な関係…いや、御縁ですね〜〜
おかげさまで有難うございます。合掌
じそう
2012/01/19 23:40
じそうさん
お久しぶりです。いつもおおきに!です。今年はあまり良い滑り出しでなく、なかなかそっちにも遊びに行けず、すみません。

ホント、人の縁というのは不可思議で有難いものですね。
猫式部
2012/01/20 10:00
じつは、私も戴いたご恩がいっぱいあるんです。
でも前(それも、ものごっつ前ですが)にその事を伝えた時、「え〜?どっれも全然憶えてへんで」とテレながら笑ろてはりました。

それにしてもずいぶんご無沙汰してるなあ…私の悪い癖はこの“疎遠慣れ”ですなあ。
よろづ屋TOM
2012/01/20 10:42
TOMさん

毎度おおきに!です。そのひととはお仕事などで年に数回お会いしますが、「○○はどうしてる?」と、TOMさんのことを尋ねられますよ。

考えてみれば、お互い、長いおつきあいでやんすね。あの頃はずいぶん前なのに、時にはほんのこの間って感じることも…。
猫式部
2012/01/20 10:54

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