|
タイトルだけで、少女が何者かはすぐに見当つくし、チラシにも堂々と書いてあるが、一風変わったヴァンパイアものである。すぐに想い浮かべたのは、私も大好きな名作『小さな恋のメロディ』だった。 学校でいじめられてる12歳の少年・オスカー(金髪で、なよっとしてるので、この子がその少女かと思ったが)は、最近隣に引っ越してきた黒髪の少女エリと出会う。身のまわりをあまり構わず、なんだか体臭がきつく、夜にしか姿を見せない謎めいた彼女に、オスカーはいつしか恋心を抱き始めるのだが…。 白銀の町に、赤い血という色のコントラストの中で、ぞっとするような事件が次々に起こり、それを横目に、オスカーとエリの恋物語が進んでいく。怖いはずなのに、ふふと笑ってしまう。妙なおかしみと、喉の奥から胸にかけてきゅるきゅる音を立てる初恋の切なさ。それらが不思議に溶け合って、やっぱり『小さな恋のメロディ』であり、『大人は判ってくれない』でもある。壁越しに、モールス信号を使って会話する場面が微笑ましい。 スウェーデンのトーマス・アルフレッドソンが監督。早くもハリウッドでリメイクが決まったらしいが、どーせハリウッド版になると、この作品にある陰影がすっ飛んでしまい、面白くなくなるんだろうな。とはいえ、本作にも突っ込みどころはけっこうある。なんだ、あのモザイク!とか、ラストシーンの不鮮明な意味合いとか。彼らは何処をめざしているのか? トランシルヴァニアか? 好きになったひとがヴァンパイアで、そのひとに血を吸われてヴァンパイア族になり、他の生を奪いながら一緒に長い長い時を共にする…この伝説がひどくロマンティックな気分をかき立てるのは、それが闇の世界に属し、永遠を意味するからだろうか。でも、そんなに生きるのは大変だろうなあ。 あなたに素敵がいっぱいありますように。 |
| << 前記事(2010/07/22) | ブログのトップへ | 後記事(2010/07/25) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
『ぼくのエリ 200歳の少女』 カメラの秘密
『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者であり、脚本も担当したヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストは、公式サイトに短い会話を書きだした。 ...続きを見る |
映画のブログ 2010/08/14 10:48 |
映画「ぼくのエリ 200歳の少女 」北欧発のヴァンパイア映画はちょっとテイストがちょっと違う
「ぼくのエリ 200歳の少女 」★★★☆ カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナル出演 トーマス・アルフレッドソン監督、115分、 2010年7月10日より順次公開、2008,スウェーデン,ショウゲート (原題:LET THE RIGHT ONE IN) ...続きを見る |
soramove 2010/11/14 20:32 |
ぼくのエリ 200歳の少女 (L?t den r?tte komma in)
監督 トーマス・アルフレッドソン 主演 カーレ・ヘーデブラント 2008年 スウェーデン映画 115分 ラブロマンス 採点★★★★★ 初恋の思い出ってのはさっぱり覚えていないんですが、初めての彼女の事は意外とまだ覚えているもので。未練とかそんな感じのは全然ない… ...続きを見る |
Subterranean サブタレイニア... 2011/02/12 16:06 |
ぼくとエリの闇の列車旅
「ぼくのエリ 200歳の少女」 「闇の列車,光の旅」 ...続きを見る |
Akira's VOICE 2011/02/22 10:54 |
「ぼくのエリ 200歳の少女」(LET THE RIGHT ONE IN)
バンパイアの恐怖や哀しみと同時に、内気で孤独な少年の切なくも美しい初恋を繊細に描いたヒューマン・ラブ・ファンタジー「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008年、スウェーデン、115分、トーマス・アルフレッドソン監督作品)。この映画は、スウェーデン・ストックホルム郊外の町に住む12歳の少年が、ひょんなことから知り合ったバンパイアの少女に恋をし、2人がたどる哀しい運命の行方を、静謐(せいひつ)かつ詩的なタッチで綴(つづ)っていく。 ...続きを見る |
シネマ・ワンダーランド 2011/06/07 21:27 |
DVD:ぼくのエリ 200歳の少女
クロエ・グレース・モレッツ主演のモールスがとてもおもしろかったので、その原作であるぼくのエリ 200歳の少女をDVDで見ました。 ...続きを見る |
よしなしごと 2011/11/11 03:51 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2010/07/22) | ブログのトップへ | 後記事(2010/07/25) >> |